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スポーツ観戦より・・・

歴史の小話をひとつ。。。

なぜ、劉邦が天下を取ることができたかを臣下に問う。
「陛下は傲慢で人を侮ります。これに対して項羽は仁慈で人を慈しみます。
しかし陛下は功績があったものには惜しみなく領地を与え、天下の人々と利益を分かち合います。
これに対して項羽は賢者を妬み、功績のある者に恩賞を与えようとしませんでした。
これが天下を失った理由と存じます」

しかし、劉邦は、言下に否定し、
「貴公らは一を知って二を知らない。
策を帷幕の中に巡らし、勝ちを千里の外に決することではわしは張良に及ばない。
民を慰撫して補給を途絶えさせず、民を安心させることではわしは蕭何に及ばない。
軍を率いて戦いに勝つことではわしは韓信に及ばない。
わしはこの三人の英傑を見事に使いこなした。
しかし項羽は范増一人すら使いこなせなかった。
これがわしが天下を取った理由だ。」

と答える。

これが、マネジメント、人事の極意だと思います。。
有能な人材を、適材適所に使う。
劉邦は決して、各分野で最も優れた能力を持っていたわけではない。
この、人材群を見出し、活躍させることができたからこそ、天下を取った。

天下人の極意ですね(*´ω`)

近年、ますます組織の力が衰えてきたところと、ますます隆盛を極めるところの格差が出てきました。
それは、なぜでしょうか?
それは、プレーヤーを監督にしたことだと言われています。
大将には、器というものがあるとも言われています。

その器のないものを、大将に据えると、組織は無茶苦茶になります。

「名選手、必ずしも名監督にあらず。」

優秀なプレーヤーであった上司ほど部下を見下し、部下の方も近寄りがたく感じてしまうのですね。
優秀なプレーヤーは、自分ががんばって結果を出すことは得意でも、
部下を取りまとめて、激励し、組織全体で勝つと言う、マネジメントができない。
できない人の心がわからない。・・・よく言われることですね。

だからこそ、名選手を監督にするときは、そのための訓練が必要となります。
やはり、大将の器が大事であります。

ん~、今回も、歴史(過去)に学ぶことがありました!(^^)!

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