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バックヤードが、園の空気をつくる【魔法の園舎づくりLabo】

園舎というと、明るい保育室や広い園庭、印象的なエントランスに目が向きがちです。けれど私たちは、あえて「バックヤード」にこだわります。それは、園の空気は“裏側”で決まると考えているからです。

ちゃんと休める場所はありますか?

保育という仕事は、常に誰かのために動く仕事です。だからこそ、一度きちんと“離れられる空間”が必要です。

子どもたちの視線が届かないこと、音が直接入ってこないこと、自然と気持ちが切り替わる動線になっていること。後から変更しにくい部分だからこそ、バックヤードの位置や区切り方は初期段階でしっかり計画します。

カフェのようなバックヤードという選択

私たちは、カフェのような落ち着いたバックヤードを設計した園も手がけたことがあります。

トーンを抑えた色味、やわらかな照明、ほっとできる素材感。カラフルで楽しい保育室とはあえて雰囲気を変えることで、自然と落ち着く空間になります。

完成後にいただいた「ここだと、ちゃんと休めます」「気持ちを切り替えられる場所があるのが嬉しい」という言葉は、今も強く印象に残っています。

空間は、大きくなくていい

休める場所は、必ずしも大きな部屋である必要はありません。部屋の一角をカーテンで仕切る、少し大きめの観葉植物を置いて視線を遮る、壁際に“おこもり感”のある席をつくる。ほんの少しの工夫で「自分だけのオフ時間」をつくることができます。空間が区切られるだけで、人の心はちゃんと切り替わります。

それは、家づくりにも通じること

この考え方は、家づくりにも同じことが言えます。

子どものための空間を整えることは大切ですが、大人が安心してゆるめる場所があるかどうかも、とても重要です。大人が整うと、家全体の空気も自然と整っていきます。

バックヤードは目立たない場所です。けれど、そこで過ごす大人の気持ちは必ず園全体の空気に伝わります。最初にわくわくできること。裏側で、しっかり休めること。その両方があってこそ、「子どもが通いたい」「保護者が通わせたい」「保育士が働きたい」そんな園が生まれるのだと思っています。

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Photo:みつばち保育園MOJIKO

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