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地鎮祭って何?園舎づくりと家づくりに共通する、大切なはじまりの話【魔法の園舎づくりLabo】

園舎づくりや家づくりの打ち合わせをしていると、ふと話題に出てくる「地鎮祭」。

「名前は聞いたことがあるけれど、実際には何をするの?」「やったほうがいい行事なの?」そんな疑問を持つ方も多いかもしれません。

地鎮祭は、工事を始める前にその土地に挨拶をし、工事の安全と建物の完成を願うための儀式です。神主さんを招き、土地を清め、関係者が集まって「ここに建てさせてください」と伝える時間。

難しい作法や形式よりも、「これから始まることを、きちんと意識するための節目」と考えると、少し身近に感じられるのではないでしょうか。

なぜ園舎づくりで、地鎮祭を大切にしているのか

私たちの設計事務所でも、地鎮祭を大切にしています。

園舎は、子どもたちが毎日を過ごし、少しずつ成長していく大切な場所。だからこそ、図面が完成したところをゴールにはせず、「ここからが本当のはじまり」そんな気持ちを、園の皆さまと共有する時間として地鎮祭を位置づけています。

地鎮祭は、設計者、園の方、工事に関わる人たちが同じ方向を向くための、静かなスタートライン。どんな想いでこの園舎をつくるのかを、あらためて確認する場でもあります。

目に見えない準備が、空間の質をつくる

地鎮祭を行ったからといって、建物が魔法のように変わるわけではありません。それでも、その後の打ち合わせや現場の空気が、どこか整うことがあります。

誰のための場所なのか、どんな時間が流れてほしいのか。そうした前提が共有されることで、トンネルのような子どもスケールの空間や、自分で片づけたくなる収納、のびのび走り回れる園庭といった「魔法のしかけ」も、より意味を持ち始めます。空間づくりは、こうした目に見えない準備の積み重ねから育っていくのだと感じています。

これは、家づくりにもそのまま活かせる考え方

地鎮祭は、園舎づくりだけのものではありません。家づくりでも、「やるべきかどうか」で迷われる方は多いと思います。けれど大切なのは儀式そのものよりも、「この場所でどんな暮らしをしたいか」を立ち止まって考えること。

形式にこだわらず、家族で土地に立って話をするだけでも、十分に意味のある時間になります。好奇心を育てる家づくりや、子どもが自然と動きたくなる部屋づくりにも、この視点はそのまま役立ちます。

魔法は、静かな「はじまり」から生まれる

派手なデザインや目を引く仕掛けだけが、魔法ではありません。

誰のために、どんな時間をつくりたいのかを考えること。その想いを共有し、ひとつの方向を向いて歩き出すこと。

地鎮祭は、その最初の一歩です。子どもたちの毎日に、そっと火を灯すための、静かで大切なはじまりの時間なのです。

Photo:柳原ぷらす保育園

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