コラム
保育園のテラスとは?園庭やウッドデッキとの違い・園舎設計のポイント

「保育園のテラスって、どんな場所?」
「ウッドデッキや園庭とは何が違うの?」
保育園のテラスは、保育室と園庭の間に設ける半屋外のスペースです。
外の空気や光を感じながら過ごせる一方、保育室からすぐに出入りできるため、園舎の中と外をやさしくつないでくれる場所でもあります。
今回は、保育園のテラスの役割や、園舎設計で考えたいポイントをご紹介します。
保育園のテラスにはどんな役割がある?
テラスの魅力は、「室内」と「園庭」のちょうど間にあること。
例えば、
・外遊びの前後に靴を履いたり休憩したりする
・絵本を読んだり、おやつを食べたりする
・外の風や季節の変化を感じる
・園庭で遊ぶ子どもを先生が見守る
・水遊びや製作活動など、室内ではしにくい遊びを楽しむ
など、さまざまな使い方ができます。
保育室と園庭をウッドデッキでつなぎ、縁側のように活用している園舎事例もあります。
軒下のあるテラスなら、雨の日も外を感じられる
テラスには、屋根のあるもの・ないものなどさまざまな形があります。
一例として、野口設計では深い軒の下にテラスを設けることもあります。
雨の日でも外の空気を感じたり、強い日差しを避けながら過ごしたり。園庭で遊んだあとに水分補給をする場所として使うこともできます。
室内でも園庭でもない、この少し曖昧な場所が、子どもたちの過ごし方を広げてくれます。
テラスとウッドデッキの違いは?
「テラス」と「ウッドデッキ」は同じように使われることもありますが、意味は少し違います。
テラスは、建物の外側につくられた屋外・半屋外のスペース全体を指す言葉。一方、ウッドデッキは木材や木質素材などで床をつくったデッキ部分を指します。
つまり、「ウッドデッキを使ったテラス」をつくることもできます。
保育園のテラス設計で大切なこと
テラスは、広ければ良いわけではありません。
・保育室から出入りしやすいか
・園庭との動線が自然につながっているか
・先生が見守りやすいか
・日差しや雨への対策ができているか
・滑りにくさや段差など、安全面に配慮されているか
など、子どもたちの一日の過ごし方を考えながら設計することが大切です。
テラスは、子どもの遊びを広げる場所
保育園のテラスは、単なる「外廊下」ではありません。
室内で遊んでいた子が、そのまま外へ出てみる。
雨の日に、軒下から雨の音を聞いてみる。
園庭で遊んだあと、少し休んで友達を眺める。
そんな日常の小さな体験を生み出す場所です。
野口設計では、「テラスをつくること」ではなく、そこで子どもたちにどんな時間を過ごしてほしいかを考えながら、園舎と園庭のつながりを設計しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 保育園にテラスは必要ですか?
A. テラスの設置自体がすべての保育園に一律で義務づけられているわけではありません。園庭や保育室とのつながり、保育方針などに合わせて検討します。
Q. 保育園のテラスでは何ができますか?
A. 外遊びの準備や休憩、絵本、おやつ、水遊び、製作など、園によってさまざまな活動に使われます。
Q. テラスとウッドデッキは同じですか?
A. テラスは屋外・半屋外の空間を指し、ウッドデッキはその床のつくり方の一つです。
Q. 雨の日でもテラスは使えますか?
A. 軒や屋根のあるテラスなら、雨や日差しを避けながら外の空気を感じられる場所として活用できます。
執筆
野口直樹建築設計事務所
幼稚園・保育園・認定こども園の園舎設計を専門とする一級建築士事務所。「魔法の園舎」をコンセプトに、子どもたちの体験から園舎と園庭のつながりを考える空間づくりを行っています。
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