コラム
園舎の建て替え、いつ考える?建て替えのタイミングと早めに考えておきたいポイント

「園舎の建て替えって、築何年くらいで考えればいいの?」
園舎の建て替えは、ある年数を迎えたら必ず必要になるものではありません。建物の状態はもちろん、現在の保育との相性やこれからの園児数、園の方針、資金計画などを踏まえて考える必要があります。
そして、園舎づくりには長い時間がかかります。今回は、建て替えを考えるタイミングと、早めに考えておきたいポイントをご紹介します。
園舎は築何年で建て替える?
建て替え時期は築年数だけでは決められませんが、一つの目安として築30〜40年頃になると、設備や防水、配管などの修繕・更新が必要になることが増えてきます。「建て替えるか」ではなく、これから何年使い続けるのかを考えるタイミングの一つです。
また、耐震性では1981年6月が大きな節目です。1981年6月1日より前の建築確認で建てられた建物は、旧耐震基準が適用されている可能性があるため、耐震診断や改修の状況を確認しておくことも大切です。
雨漏りや設備の不具合、修繕箇所の増加に加え、「今の保育に動線が合わない」「先生が見守りにくい」といった日々の困りごとも、園舎のこれからを考えるきっかけになります。
まずは、今の園舎を知ることから
建物は、外から大きな変化が見えなくても、少しずつ劣化していることがあります。修繕しながら使い続けるのか、大きく改修するのか、建て替えるのか。まず現在の状態を知ることで、それぞれの選択肢を比較できるようになります。
園舎の建て替えには時間がかかります
園舎の建て替えは、決めてすぐに完成するものではありません。園の将来像を考えるところから、資金計画や補助制度の確認、設計、行政との調整、工事へ。場合によっては、工事中の保育環境や仮園舎についても検討が必要です。
準備から完成まで数年単位になることもあるため、少し先の未来を見ながら考え始めることが大切です。
園舎を取り巻く環境も変わっています
建築費などの物価や金利、補助制度など、園舎づくりを取り巻く環境も変化しています。また、少子化が進むなか、地域の園児数や園に求められる役割も変わっていく可能性があります。
今できることが、5年後、10年後にも同じようにできるとは限りません。だからこそ、まだ選択肢がある段階から園の未来を考えておくことが大切です。
園舎づくりは、園のこれからを考える機会
園舎づくりで見直すのは、建物だけではありません。
「これからどんな保育をしたい?」
「どんな園として地域に選ばれたい?」
「先生たちにどんな環境で働いてほしい?」
これまで大切にしてきた園の文化や想いを受け継ぎながら、保育や働き方をこれからの時代に合った形へアップデートする機会にもなります。
まずは「これからどうするか」を考える
建て替える、大きく改修する、修繕しながら使い続ける。どの方法が合っているのかは、園舎の状態やこれからの計画によって異なります。
まずは今の困りごとや、5年後、10年後にどんな園でありたいかを整理するところから。
野口直樹建築設計事務所では、建て替えを前提とせず、現在の園舎や園が抱える課題、これから実現したい保育を伺いながら、園舎の未来を一緒に考えています。
「まだ具体的には決まっていない」という段階でも、お気軽にご相談ください。
執筆
野口直樹建築設計事務所
幼稚園・保育園・認定こども園を専門とする一級建築士事務所です。「魔法の園舎」をコンセプトに、子どもたちの体験を育む園舎づくりをご提案しています。
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