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一心(念)岩をも通す

今日は一日、たくさんの方たちと打ち合わせを行いました。

その中で初対面の方がいらしたのですが、その方の『想いの強さ』に引き込まれるものがありました。
まるで、『石虎将軍』のようでした・・・その将軍にあったことはありませんが。。。


昔、中国の漢の時代に李広将軍(りこうしょうぐん)という武将がいました。
李広将軍のお母さんは、不幸にも虎に殺されてしまったのです。
その日から、李広将軍は母を殺した虎を仇と思い、矢を射る稽古と同時に、毎夜、虎の出そうな場所にひっそりと身を忍ばせて、チャンスをうかがっていたのでした。
ある日のこと、いよいよ母の仇を討つべきチャンスが訪れたのです。

目の前を、今虎が歩いているのです。

李広将軍は「今こそが、母の仇の時なり!」と思い、一矢に精魂を込めて矢を射ったところ、見事虎に命中したのです。
「これで、母の仇がとれた」・・と思い、虎に近づいてみるとナント、それは虎ではなく大きな石だったのです。

しかも、虎と思い射った矢が、何と大きな石の中に羽ぶくら(矢の矢羽のついているところ)のところまで刺さっていたのです。
李広将軍は大いに驚いたのです。
これは、「我が弓の技術が優れているためか・・」
それとも「あの石が柔らかくて刺さったのか・・」

それから、幾度もあの石に向かって矢を射るのですが、二度と刺さることはなかったのです。
これは、「母の仇の虎と思う念力が、岩を通したのであろう・・」と李広将軍は思ったのでした。

その時の思いや経緯を周囲の人々に語ったことから、後に「石虎将軍(せっこしょうぐん)」と呼ばれるようになったのです。何事においても、一心を込めて行なえば、必ず成就する・・・という教訓になっているのです。


人として人らしく生きていくためには、色んな困難な出来事が起こってきます。「人らしく」あるために「人としての道」を正しく貫き通していくことは、とても大事なことだと思います。その困難を乗り越えるためには、李広将軍のように「石をも貫くほどの強盛な信念」が不可欠になってくると思います。

想いをカタチにするためには強烈なエネルギーと執着力、判断力、行動力が必要です。大変ですね。
しかし、一度っきりの人生、大いなる夢を抱き、実現することへの楽しさを持ち続けたいと思います(*^ω^*)

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